Israel Japan | Business Guide | 2018

047 ソ ーシャルネットワーク( SNS )は、今やオンラ インユーザーとの重要な接点として営業やサ ービスに欠かせない便利なツールとなりまし た。公式サイトであれ、お客様対応であれ、ブランドマー ケティングであれ、ソーシャルメディアを使わないビジ ネスはほとんどありません。 SNS の登場で、相手や周囲とのコミュニケーションの取 り方が様変わりしました。たとえば、仕事の見つけ方や 情報のやりとりの方法、レストランやホテルのお薦め情 報の入手方法も変化しています。 SNS には、最も有名 なフェイスブック(利用者は8億人以上。グループ数は数 億に上る)をはじめ、リンクトイン、ツイッターなど数多く のソーシャルメディアがあります。 SNS は、ユーザーやビジターのコンテンツに大きく依存 するサイトであり、サービスです。ユーザーが有意義な情 報や写真、イベントを友人たちや世界中の人たちと共有 できるようにすること、それが SNS の目指すところです。 日本では、数多くの SNS が幅広く利用されており、ユー ザーの数も年々増加しています。 主な SNS Facebook (フェイスブック) 世界最大の規模を誇るフェイスブック。誰もが知って いる SNS でありながら、日本ではそれほど使い勝手が よくありません。 その主な理由は、フェイスブックの場合、実名などの個 人情報の登録が必要だからです。日本人はプライバシー に対して警戒心が強く、そのため、ウェブの利用も慎重 です。また、個人情報が公開されることへの抵抗感がか なり強く、ブロガーの多くはハンドルネームを利用して 書き込みを行っています。 その結果、日本人がフェイスブックに投稿する内容は 無難なものが多く、大胆さや創造性に欠ける傾向が見 られます。 とはいえ、フェイスブックは何とかこの文化の壁を突破 し、2011~2012年には急成長しました。 現在、フェイスブックの利用者数は着々と伸びていま す。日本人はフェイスブックを(リンクトインのように) ビジネス専用のツールとして活用し、同僚や上司との 関係を構築しています。 LinkedIn (リンクトイン) ユーザー同士のビジネス上の人間関係を構築するため に利用されている SNS 。日本ではあまり成功していると は言えず、日本人ユーザーのほとんどは、日常的に英語 を使っている人たちです。 ソーシャル ネットワー ク革命 日本にも到来 テクノロジーに対する 不安を克服し、信頼を 構築する アイリス・デビー・アハロニ LINE (ライン) 日本で最も利用されているメッセージアプリ。ただし、競 合アプリの出現で2016年の利用者数は減少しました。 Twitter (ツイッター) 使いやすさと匿名性の高いインターフェースのおかげで、 日本で大人気の SNS 。2014~2015年に大きな成長を遂 げました。現在、日本の登録ユーザーは4,000万人以上。 有名人やオピニオンリーダーも、ツイッターで「ツイー ト」する傾向が見られます。匿名のユーザーも不安な くフォローできます。 Instagram (インスタグラム) 写真共有アプリのインスタグラムが日本で存在感を 見せ始めたのは2016年。現在日本で最も急成長を見 せています。 インスタグラムの人気には、ユーザーの使いやすさを 追求した便利なインターフェースとその匿名性に理由 があります。 日本では多くの企業、特にファッションアクセサリー、ヘ アケアや美容製品の販売業者が、製品の宣伝にインス タグラムを利用しています。 日本の有名芸能人はさまざまな製品を紹介するだけ でなく、インスタグラムで写真を投稿しながら、キャリ アアップを図っています。 SNOW (スノー) 日本の若者の間で特に人気の高いカメラアプリ。米国の 若者に非常に人気のある Snapchat (スナップチャッ ト)と同じく、写真や動画を共有するアプリです。好みに 応じて、テキストやスタンプ、落書きが追加できます。 スノーのターゲット層は中国、日本、韓国の若者(特に 10代)。アジアの若者の好みにあったフィルターなどの 機能が特徴です。 執筆者 アッドバリュー社カスタマー・リレーションズ部長 アイリス・デビー・アハロニ アッドバリュー社は、イスラエル生まれのテクノロジーと日本 企業をつなぐ事業開発会社。 http://addvalueinv.com/ENG/ http://addvalueinv.com/JAP/ 80年代中頃  ネタフィムが代理店経由で日 本へ潅水製品の販売を開始。1996年4月、 東京に子会社のネタフィムジャパンを設立。 歴史的な瞬間

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