Israel Japan | Business Guide | 2023

バレンズ・セミコンダクターについて バレンズ・セミコンダクターは、オーディオ・ビデオおよび 自動車業界向けにビデオとデータの長距離高速伝送機能を 実現することにより、コネクティビティの新たな可能性を拓 きます。バレンズの HDBaseT ®技術はオーディオ・ビデオ市 場をリードする規格であり、その数千万のチップセットは広 範なアプリケーションの多数の製品に搭載されています。 バレンズ・セミコンダクターの車載用チップセットは、大手 メーカーのシステムに導入され、世界中の車両に組み込ま れています。バレンズは ADAS と自動運転の進化を実現す るキープレイヤーであり、その先進技術は高速車載接続に おける MIPI A - PHY 業界標準の基盤を提供しています。   For more information | 詳細はこちら www . valens . com O EM 各社は、次世代の ADAS （ゆくゆくは完全自動運転システムを目指す）をソ フトウェア定義車両と統合するべく急いでいますが、既存の接続ソリューショ ンや技術的な限界まで拡張されたレガシー自動車アーキテクチャによってもたらされ る課題に直面しています。 OEM は、高解像度のカメラ、角度分解能が低いレーダー、 および高フレームレートの LiDAR で生成された膨大な量のデータを適切に配信する 方法を編み出さなければなりません。多くのメーカーは、独自のアナログベースの接 続から、上記の新しいデータ集約型要件に対応可能な、標準化されたデジタルソリ ューションに移行しなければならないことを認識しています。 MIPI A - PHY ：長距離センサー接続の初の規格 業界で広く使用されているカメラシリアルインターフェース（ MIPI CSI -2®）およびデ ィスプレイシリアルインターフェース（ MIPI DSI -2 SM ）の IP 所有者である MIPI アライア ンスは、自動車業界からの強い需要に応えて A - PHY 規格をリリースしました。 A - PHY 規格は、高帯域幅・長距離の非対称リンクの実装に最適化されています。このハード ウェアベースのソリューションは、ケーブル配線の簡素化、センサー配置の柔軟性の向 上、スケーラビリティの向上、および総システムコストの削減を通じ、ソフトウェア駆 動型アプリケーションのフレームワークを改善することができます。 日本が支持する A - PHY 日本企業は MIPI A - PHY 技術をいち早く導入してきました。ソニーセミコンダクタ ソリューションズは、 MIPI A - PHY を組み込んだカメラセンサーの開発に取り組ん でいます。また、住友電気工業は、 A - PHY 仕様に準拠したケーブルを製品ラインナ ップに加えることを発表しました。日本の車載ソフトウェア標準化活動団体である JASPAR は、自動車 OEM とティア1サプライヤーのコミュニティ向けに MIPI A - PHY を認証しました。 A - PHY の勢いは、日本だけでなく世界中で高まっています。アプティブやデンソーな どのティア1、オムニビジョン、レパードイメージング、サニー・オプティカルなどのカ メラおよびセンサーベンダー、モービルアイなどの SoC （システムオンチップ）ベンダ ー、 LG イノテックなどのシステムおよびパッケージベンダー、住友電気工業などのコ ネクタベンダー、キーサイトなどのテスト機器ベンダーを含む、自動車バリューチェー ン全体の企業が、この規格を採用しています。 バレンズと A - PHY バレンズの VA 7000チップセットファミリーは、 MIPI A - PHY 規格に準拠した市場初の 製品です。このチップセットにより、自動車業界は、現在広く使用されている高コスト で独自仕様のブリッジ CSI -2エクステンション・ソリューションから脱却し、車内イン フラのコネクティビティを簡素化するデジタル・シグナル・プロセッシング（ DSP ）ベ ースの標準プロトコルを採用することが可能になります。 MIPI A - PHY 規格は、 OEM のイノベーションの扉を開き、次世代センサーや ECU の 超高帯域幅要件にも対応できる標準化された接続ソリューションを実現します。 MIPIA - PHY 規格 による次世代 自動車の基盤構築 37